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経営事項審査の格付、点数アップのポイントについて

●入札等級の格付け点数については以下の式にて計算されます。

格付け点数=客観点P(経営事項審査の総合評点)+発注者別評価点(主観点)

上記で算出された格付け点数を得点順に並べて、申請した建設業者の方は順位がつけられます。
また、格付けが各自治体により決められていて、格付けに応じて入札できる規模(工事金額など)が変わります。

 

客観点Pは、経営事項審査の審査基準日から有効期限内は1年7カ月です。登録申請時の点数で、登録期間中はこの点数を変更できないことになっています。

ここでは、横浜市と神奈川県における格付け点数と発注標準金額をみてみます。

 ・横浜市では土木、ほ装、造園、建築、電気、管、上水道の7工種のうち土木、ほ装、建築、上水道をA、B、C、造園、電気、管をA、Bに等級分けしています。

発注標準金額表(横浜市)

土木

 等級  格付け点数  発注標準金額
 970点以上  1億2,000万円以上
 B  805点以上970点未満  2,500万円以上1億2,000万円未満
 C  805点未満  2,500万円未満

 ほ装

 等級 格付け点数  発注標準金額
 A  910点以上  4,500万円以上
 B  775点以上910点未満  2,500万円以上4,500万円未満
 C  775点未満  2,500万円未満

造園

 等級 格付け点数 発注標準金額 
 A  890点以上  2,000万円以上
 B  890点未満  2,ooo万円未満

建築

 等級 格付け点数 発注標準金額 
 A  945点以上  1億2,000万円以上
 B  740点以上945点未満  2,500万円以上1億2,000万円未満
 C  740点未満  2,500万円未満

電気

 等級 格付け点数  発注標準金額
 A  890点以上  2,500万円以上
 B  890点未満  2,500万円未満

 等級  格付け点数  発注標準金額
 A  800点以上  2,500万円以上
 B  800点未満  2,500万円未満

上水道

 等級  格付け点数 発注標準金額 
 A  830点以上  1億2,000万円以上
 B  660点以上830点未満  4,500万円以上1億2,000万円未満
 C  660点未満  4,500万円未満

 

・神奈川県では、土木、建築、電気、管、ほ装、造園、水道施設のうち、A、B、C、Dの等級(造園はA、B、C)に等級分けされています。

 発注標準金額表(神奈川県)

土木

等級 格付け点数 発注標準金額
920点以上 6,000万円以上
740点以上920点未満 2,500万円から1億5,000万円未満
610点以上740点未満 500万円から6,000万円未満
610点未満 2,500万円未満

ほ装

等級 格付け点数 発注標準金額
920点以上 4,000万円以上
700点以上920点未満 1,500万円から1億1,000万円未満
620点以上700点未満 500万円から4,000万円未満
620点未満 1,500万円未満

造園

等級 格付け点数 発注標準金額
780点以上 2,000万円以上
610点以上780点未満 5,000万円未満
610点未満 2,ooo万円未満

建築

等級 格付け点数 発注標準金額
930点以上 2億8,000万円以上
810点以上930点未満 1億4,000万円から3億9,000万円未満
640点以上810点未満 3,000万円から2億1,000万円未満
640点未満 8,000万円未満

電気

等級 格付け点数 発注標準金額
850点以上 5,500万円以上
700点以上850点未満 1,400万円から8,000万円未満
540点以上700点未満 3,100万円未満
540点未満 800万円未満

等級 格付け点数 発注標準金額
810点以上 5,500万円以上
690点以上810点未満 1,400万円から8,000万円未満
530点以上690点未満 3,100万円未満
530点未満 800万円未満

水道施設

等級 格付け点数 発注標準金額
880点以上 5,500万円以上
750点以上880点未満 1,500万円から1億5,000万円未満
590点以上750点未満 300万円から6,000万円未満
590点未満 3,000万円未満

 

★点数アップのポイント

それぞれの項目毎の評価アップのポイントです。

・経審総合評点(P)
 経営規模(X1、X2)、経営状況(Y)、技術力(Z)、その他の審査項目(社会性等)(W)のうち、Pにおけるウエイトは、X1は0.25、X2は0.15、Yは0.20、Zは0.25、Yは0.15です。X1とZの割合が大きいことがわかります。 

・完成工事高評点(X1)
 工事実績で、工事完成高、元請完成工事高が多ければ、直接評点がアップします。利益率の高い工事を受注し、請負契約書等を作成し、保管をされることをお勧め致します。

 経審を受ける業種を絞ることで、特定の業種の点数を上げることができます。
土木一式工事、建築一式工事に一部の専門工事(建設業許可を受けているもの)を含めることができます。ただし、加算(積み上げ)を行った業種については、審査の対象にはできません。また、発注機関により、認めていないこともあるので、確認が必要です。
例えば、「とび・土工・コンクリート工事」→「土木一式工事」、「大工工事」→「建築一式工事」等。(この場合、一式工事に含めた「とび・土工・コンクリート工事」、「大工工事」は経審を受けられません。)

 専門工事ごとでも加算(積み上げ)できる業種があります。
例えば、「電気工事」⇔「電気通信工事」です。

 ・経営状況(X2)
 自己資本額(純資産合計)と平均利益額(営業利益+減価償却実施
)を多くします。

 ・経営状況分析評点(Y)
 「負債科目」を減らすとよいです。
 また、手持ちの現金を多くして、キャッシュフローを良くすることもできます。

 ・技術力(Z)
 資格を持ったの高度な技術職員を雇うことで点数がアップします。審査基準日より6カ月以上前に雇用することもポイントです。

 ・その他の審査項目(社会性等)(W)
 健康保険、厚生年金保険、雇用保険加入は必須なので、確実に社会保険の手続きをされることをお勧めいたします。


 

横浜市、神奈川県で経営事項審査(経審)をお考えの方は、かもめ行政書士法人にお任せ下さい。御社の状況に合わせて個別アドバイスを行っています。平日夜19時まで、日祝日も対応し、相談は無料で行っていますので、お気軽にご相談下さい。

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