経審(横須賀の事例)

先月ですが、神奈川県横須賀市の建設業者様より、経審(経営事項審査)の依頼を受け、申請を致しました。
幣行政書士事務所も、経審の依頼が少しずつ増え、経審の対応スピードも速くなってきた感がございます。
今回は、経審のポイントを実例に基づいて記載致します。

決算前の準備

経審は、決算日前から準備することが、非常に重要です。
経営状況(Y点)対策や、ランク(A・Bランクなど)対策を行うために、お客様からヒアリングをしたり、顧問税理士とミーティングを行い、財務諸表の対策を行います。とりわけ貸借対照表は重要ですので、決算前数か月より対策を講じます。

決算日以降の準備

決算日以降、工事経歴書の作成を行います。工事経歴書は、建設業許可の決算変更届(決算報告)にも使用いたします。しかし、経審では、請負金額の大きい順より上位5件の、確認資料を求められます。確認資料とは、契約書・発注書・請求書などです。

確認資料には、審査対象の業種が明確でなかったり、現場名しか記載していないものが多く見られますので、普段より経審を意識して、業種が明確に分かることが大切です。

また「○○維持管理、○○調査工事、○○点検工事」などの記載は、請負ではなく、委託工事とみられるため、注意が必要です。

法人税などの確定申告が終わったら

決算日より2か月以内に、法人税、消費税等の確定申告が行われますが、これらの申告が済み次第、経審においては、経営状況分析(Y)の審査を行います。決算報告書を基に、国土交通大臣の登録を受けた登録分析機関に、幣行政書士事務所より申請を行います。

このときの注意ポイントは、税抜基準で申請を行うことです。

建設業許可においては、税込・税抜両方認められていますが、経審では、税抜のみしか認められていません。
弊所においても、税込で決算処理を行った方の、税抜調整を行いましたが、調整入力項目が非常に多く、決算時より「税抜」処理を行った方が、圧倒的に申請スピードが速いです。

いよいよ経審申請日

経審の申請日は、1か月4回程度しか行われていません。非常に審査受付日が限られていますので、いかに早く必要書類を取りそろえ、余裕を持って申請準備を行えるかが、重要です。経審においても、そろえる書類は多いのですが、決算日基準の状況で判断されるため、やはり決算日前から、計画的に準備することが大切といえます。

経審申請が受理されましたら、およそ1か月程度で結果が送付されます。

横浜・神奈川で経審(経営事項審査)の申請をお考えの方は、かもめ行政書士法人にお任せください!スムーズな申請をお約束致します。他の行政書士事務所と違い、平日夜19時まで、日祝日の対応も行っています。

経審CTA